医療法人社団 ことり会 グループ

誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#1

 

□ 肺炎の種類 □

 

高齢者の肺炎は重症化すると、死に至ります。2011年厚労省の調査結果日本人の死因は、多い順に『悪性新生物(がん)』、心疾患、肺炎。……肺炎死因原因第三位となったのは1951年以来となりました。(肺炎では毎年約11万人が亡くなっています。)肺炎の中でも、近年とくに注目されるのが、『誤嚥性肺炎』です。

 

◇◆誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)……本来、喉から食道に行くべき(食べ物、飲み物、唾液)ものが誤って気道に入り込み、それらに含まれる雑菌が気管支を通じて肺に至って炎症を引き起こす病気

 

肺炎は、大きく「細菌性肺炎」、「ウイルス性肺炎」、「非定型肺炎」の3つにわけることができます。肺炎の原因となる細菌には肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などがあります。

 

一方、ウイルスにはインフルエンザウイルスなどがあります。細菌もウイルスも肉眼で見ることは不可能な小さな生き物です。細菌とウイルスの違いはまず、大きさです。細菌はウイルスの10〜100倍程度の大きさです。(もちろん目には見えません)

自分の生命力だけで増殖できるのが細菌です。これに対して、ウイルス人間や動物に体内に入り込んで細胞に取り憑かないと増殖ができない違いがあります。

 

◇◆インフルエンザ菌とインフルエンザウイルス……各々全く別物です。

 

さらに、細菌とウイルスは決定的な違いがあります。それは、細菌には抗生物質がきくが、ウイルスには効かないという点です。

 

3つの分類の最後の一つ、「非定型肺炎」は細菌性ですが、ペニシリン系などの一般的な抗生剤が効かないタイプの肺炎をいいます。マイコプラズマクラジミア、レジオネラなどの細菌が原因となります。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2020.1.24   KEN


誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#2

 

□ 免疫力があれば肺炎は起きにくい □

 

人間の体には、外敵の侵入に対する防御機能があります。鼻には鼻毛と粘膜、口にも粘膜があります。これが水際の防衛を担当します。

 

これをすり抜けて、気管に異物が到達しても、「咳」によって排除されます。これを潜り抜けたとしても、気管支の表面を覆う繊毛でやはり体外へ排出されます。

 

肺の防御能力は極めて高く、細菌ウイルスにとって、肺に到達して炎症を起こすことは並大抵のことではありません。ところが、死亡原因3位になるまで多くの人が肺炎になるのでしょうか。

答えは「免疫力の低下」です。鉄壁である肺の防御機能も、免疫力が落ちれば機能不全になります。ストレスや風邪、老化などをきっかけに残念ながら肺炎が起きてしまいます。

 

逆にたとえ、細菌ウイルスが肺に到達したとしても、免疫力が強ければ肺炎は起きにくい。十分な栄養と休養、ストレス発散に心掛けて、免疫力を落とさないことが、肺炎防止の大原則となります。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2020.1.27   KEN


誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#3

 

□ 肺炎は命を奪う病気と認識 □

 

2017年4月日本呼吸器学会が発表した成人肺炎診察ガイドラインに、高齢者の一部については「治療をせずに緩和ケアに移行するという選択も視野に入れる」という一文が盛り込まれました。

 

従来のターミナルケアは、「がん」に対しての医療でしたが、最近「肺炎」も対象になる可能性が出てきたといえます。

◇◆ターミナルケア……終末期医療、治癒を目的にするのではなく、痛み精神的苦痛を取り去ることのみを目的とした「緩和ケア」と呼ばれる医療のこと

 

免疫力の低下した高齢者の場合、抗生剤などによる治療をしても効果が見込めないことが多い。それよりは患者の苦痛を避け、より自然な死を迎えられるようにすることの必要性を医療界が提言したということです。肺炎がんと同じに命を奪う病気であるという事実認識するべきときであるという事ではないでしょうか。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

 

2020.1.29   KEN


誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#4

 

□ 高齢者の肺炎の多くは『誤嚥』 □

 

嚥下反射が高齢になるに従い、弱くあるいは鈍くなります。その結果、食べ物や飲み物を飲み込もうとする時にうまく気管の蓋が閉じない、あるいは閉じる勢いが鈍くなる。これが誤嚥の原因です。

 

◇◆嚥下反射(えんげはんしゃ)……飲み込む動きは喉の複雑に絡み合った組織が絶妙な連携を取り合うことで成立する高度な運動です。呼吸の時は気管は開いていますが、液体や固体を飲み込むときは、舌や軟口蓋(なんこうがい)食道の入り口など様々な部分が連携して瞬時に気管に蓋をします。この一連の動きを嚥下反射といいます。

若い人でも誤嚥は起きますが、力強く咳が出るので、異物を排除できます。咳は意外に体力を使うので、年齢とともに咳も弱々しくなっていきます。加齢に伴う体力の低下喉筋肉にも及びます。それが誤嚥を経て肺炎を引き起こすことになります。

 

つまり、「加齢」イコール「誤嚥性肺炎」リスクが高まるということです。人が自然死を迎える時、その多くが心不全誤嚥性肺炎によるものといっても過言ではないということです。

 

食事中や飲み物を飲んでいる時に、むせることが増えて気付くことが多く、進行すると気管に何かが入り込んでもむせなくなります。その後誤嚥性肺炎を繰り返していきます。特に液体、水が一番誤嚥しやすいものです。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

 

2020.1.31   KEN


誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#5

 

□ 加齢で嚥下機能低下、のどの強化が大切 □

 

何もしないでいれば、長寿になればなるほど、ほぼ確実に訪れる嚥下機能の低下。それを予防するには積極的にのどの強化をすることが大事になってきます。

 

高齢者施設などでは嚥下機能維持回復するための様々な体操訓練が行われています。これは嚥下機能が落ちた人を対象としたものですが、いまある機能を落とさない為に予防的に行っていいものです。

◇◆『口腔体操』のURL

 

http://www.kokucare.jp/training/training/enge/

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2020.2.07   KEN


誤嚥性肺炎防止

誤嚥性肺炎防止#6

 

□ 65歳過ぎたら『肺炎球菌ワクチン』摂取 □

 

誤嚥性肺炎を予防する上で、確実にリスクを下げる医学的なアプローチが、肺炎球菌ワクチンの接種です。

◇◆ 肺炎球菌 ……肺炎発症要因の一つの菌で、一般的な肺炎の原因菌の中では最も発症頻度高い

 

これを接種することで感染発症のリスク大幅に下げることができます。65歳以上の人を対象に5年に一回の接種が可能最初の一回には自治体から助成金が支払われます。

肺炎球菌は、口腔内鼻腔内普通常在する菌です。健康な人なら感染しても症状は出ないが、高齢者や免疫力が落ちた人が感染すると、発症し、重症化することがあります。肺炎球菌ワクチンは未然に防ぐ上で有効な手段です。同様にインフルエンザワクチンも毎年受けておきたいところです。

 

これはインフルエンザ直接肺炎を起こすというより、インフルエンザにかかることで、免疫力が下がり、様々な菌やウイルスに感染しやすくなることを防ぐためです。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

 

2020.2.14   KEN


サイトマップ


ごあいさつ 当院のコンセプト 法人の概要 よくあるご質問。