医療法人社団 ことり会 グループ

健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#1

 

◇「入院」は出来るだけ避ける

 

病院で安静にしていたら良くなる、点滴をしていれば良くなる、という考えは思い込みです。特に高齢者は、必要以上を超える入院は逆に危険です。
病院に入院すれば安心だからと、入院して病気は治ったけれど、ボケが始まってしまった。という話しを聞いたことはないでしょうか。

 

一部は「せん妄」になり、それから寝たきりに移行してしまうことが少なくないのです。
「せん妄」とは、意識が混濁して、混乱した言葉遣いや
行動を行うこと
で、年齢が若い人でも起こります。原因は病気や入院、手術などによる環境の変化によって起こると考えられています。

 

「せん妄」になった場合、直ぐ元に戻る人もいれば、なかなか戻らず、戻っても認知能力が下がってしまう人や戻らずに寝たきりに移行してしまう人がいます。

 

自分の居場所がベッドなので、やることもなく横になってしまう。手術後の安静を拡大解釈して全く運動せず・食事は口からでなく点滴だけで過ごす

 

高確率で「サルコペニア」(筋減弱症)になってしまいます。入院中はとくにこの状態になりやすく、「せん妄」の引き金になります。

 

入院時に1日も早く退院したい旨、医師・看護師に伝えておくと早めに退院できることもあるようです。

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

2019.11.25   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#2

 

◇やむを得ず入院となったら、出来るだけ面会に訪れて、日常的な動作をさせる

 

ある程度の規模の病院であれば、手術の前後を含めて、患者の早期回復のためのプログラムを行っています。中には手術後安静にさせたきり、患者に合わせた食事内容でなかったりする意識の薄い病院も残念ながらまだ、存在します。

 

手術後は出来るだけ早く体を動かし口から栄養を摂ること医療関係者の常識となっています。手術と入院は患者にとって非日常。特に大きな手術をして集中治療室に入った場合、麻酔が効いたり部屋がいつも明るかったり医療機器の音が常にしていたりするので、生活のリズムが大きく乱れます

 

出来るだけ、面会に行き患者に刺激を与え続け、本・新聞・雑誌を読んだりテレビを見たり等自宅でしていたことで病院内でもできることを積極的にさせます。日常的な動作を病院でも行うことが運動になり刺激になり、立派なリハビリになります。

 

手術前につけていた眼鏡入れ歯補聴器シェーバー(電動)歯ブラシ等は入院中も必ず携行させます。特に入れ歯は手術時に外したきりだと、口に入らなくなることがよくあります。しっかり食べて栄養を摂る為にも必須の用具です。

 

日常の用具を使わせてあげないと、患者の意識が外界から絶たれる形になり、そこから「せん妄」状態になってしまうことも多々みられます。家族から医師や看護師にリハビリを始めたい旨依頼すると動いてもらいやすいことになるそうです。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

2019.12.09   KEN

 


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#3

 

「フレイル」の兆候を早期発見

 

健康な状態から即、寝たきり(要介護状態)になるわけではなく、「フレイル」という段階を経ると考えられています。「フレイル」とは”虚弱”を意味する英語由来の用語です。
加齢により体の環境を快適な一定の状態 に保つ働き(恒常性維持機構)が低下した為、ストレス(外的刺激)への抵抗力がり、寝たきり等になりやすい状態と定義されています。

 

75歳以上の後期高齢者には、入院・手術だけではなく肺炎や骨折なども大きなストレスとなり、寝たきりへのきっかけとなります。フレイルの兆候を早く発見し対策をとれば、寝たきりを防ぐことは可能です。「フレイル」の兆候を早期発見するチェック方法が開発されています。

 

簡単フレイルチェック

 

6ヶ月間2〜3`体重が減った

 

□以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思う

 

□ここ2週間わけもなく疲れたような感じがする

 

5分前のことが思い出せない

 

□ウォーキングなどの運動を週に2回以下

 

 「はい」1点 「いいえ」0点

 

※ 3点以上フレイル  1〜2点フレイル予備群

 

(Yamada M & Arai H JAMDA 2015)

 

フレイルには、身体的、精神心理的、社会的なフレイルがありますが、中心となる要因は身体的フレイルです、中でもサルコペニア(筋減弱症)か否かどうかをチェックすることが重要です。

 

サルコペニアを予防するためには、「運動」「栄養」「社会参加」3つの要素を満たすことで予防できると考えられています。

 

同居していない人におすすめなのが、親と一緒の「家族旅行」です。旅行に出れば運動にもなるし、食の細い人でも家族と一緒で環境も変わったことですんなりと食べられたりするようになります。
また、出かけた先で家族以外の人と必ず接点を持ちますので社会参加もしていることとなります。家族旅行が無理の場合は「外食」もいい効果が期待できます。

 

高齢の親の為を思って「運動した方がいい」「食べて」と言っても同居家族の言うことは聞かない場合は、お孫さん・同居していない兄弟姉妹に代りに言ってもらうと効果がでることもあります。

 

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2019.12.27   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#4

 

◇「肥満」はいくつまで気にすればいい?

 

高齢者の場合、注意した方がいいのがロコモティブシンドローム(ロコモ)です。筋肉や関節、骨などの運動器の障害のために、移動がしにくくなった状態のことを言います。高齢者になると、「ロコモ肥満」「やせロコモ」のどちらかになる人が多くなります。

 

高齢者は痩せている人より太った人の方が筋肉量が多く、骨が丈夫なことが多いです。しかし体重が重い分、膝や腰を痛めて、運動から遠ざかり結果、筋肉が減り「ロコモ肥満」になるのです。反対にやせている高齢者は、運動は太っている人より足りているが、栄養不足のことが多く。そのため筋肉が細っていき、骨も弱い「やせロコモ」となるのです。

 

膝、腰、骨粗しょう症などの疾患を治療しつつ、それぞれにあった運動と栄養補給で筋肉量を増やすことが大切です。ロコモ肥満は筋トレ・全身運動・有酸素運動。やせロコモは筋トレのみ行うが運動後にしっかり食べ栄養補給することが大切です。やせている人のほうが運動後の食事が十分でないと、ロコモ悪化→サルコペニア(筋減弱症)が進行してしまいます。

 

親に運動を促す場合に効果的な勧め方は、「目標○○○歩」と言うより昨日までより少しだけプラスしたあと500歩プラス……あと5分多く……と勧めるのがいいようです。

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは

 

・骨量の低下…………□ 骨粗鬆症
・椎間板の低下………□ 腰部脊柱管狭窄症
・関節軟骨……………□ 変形性膝関節症 になると⇒⇒⇒歩行障害(運動器不安定症)が進むと⇒⇒⇒立ち上がれない・歩けない(要支援・要介護)

 

2020.01.08   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#5

 

◇年をとったら肉を食べる!「タンパク質」を摂ってサルコペニアを回避!

 

高齢者は基礎代謝能力が落ちているので、若い時より多くタンパク質を摂る必要があります。肉が苦手な人なら、でもでも乳製品でも大豆でも好みに合ったものを、いつもより1品多く食べるように心掛けましょう。

 

成人は一日に体重1キロにつき0.8〜1グラムのところを、高齢者1〜1.2グラムタンパク質を摂る必要があります。60キロの成人48〜60グラムのところを、高齢者60〜72グラムタンパク質を摂ることを目標とされます。(※腎不全で透析していない人は要医師相談のこと

 

タンパク質の中でも、BCAA(分岐鎖アミノ酸=バリン、ロイシン、イソロイシン)、とくにロイシン筋肉づくりに効果的と言うことがわかってきています。しかし、バランスのとれたよい食事が大切特定の栄養素のみでは良質な筋肉は作られません。

 

さらに、口から噛んで食べることは、栄養摂取と言う意味だけでなく、飲み込みの筋肉を使う運動にもなります。誤嚥性肺炎を防ぐ訓練の意味でも、しっかり噛んで食べることが重要です。

 

最近の研究によって、誤嚥性肺炎が起きるメカニズム低栄養があることがわかってきました。手術などで一時期絶食していると、飲み込みの筋力の低下を起こし、誤嚥性肺炎が起こることがあるのはこのためです。肺炎も寝たきりきっかけとなりますので、口を動かすことと栄養を摂ることは必ず一緒であることを理解しましょう。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

サルコペニア………筋肉量が減り、筋力や身体機能が低下した状態(筋減弱症)で行き着く先が”寝たきり”となります。
サルコペニア肥満肥満の人で筋肉が衰えて脂肪ばかりがついている状態。対して、やせのサルコペニアもあります。運動だけでは筋肉がつかずさらにやせてしまう…の悪循環で行き着く先が”寝たきり”となります。

 

 

 

 

2020.01.15   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#6

 

◇補聴器を活用して積極的に社会参加

 

寝たきりになる前段階『フレイル』を予防するためには、@ 運動 A 栄養 B 社会参加 の3つが不可欠です。社会参加は外に出たときに人と会話をすることから始まるわけですから、耳が遠いと都合が悪い状況となります。加齢性難聴は60歳くらいから始まり、80歳で80%の人が該当します。文字通り加齢が原因で起こる機能の低下で、治療法はありません。

 

そこで、補聴器を利用する対処療法となります。加齢性難聴はゆっくりと進み、本人が聞こえない状態が普通になっている為、本人に合うように調整した補聴器でも、最初はうるさく感じることが多いようです。販売店側もそこを考慮して、2週間くらいのお試し期間を設けているところがみうけられます。近年の補聴器は非常に小型化され、さらにコンピューター制御する精密機器です。その為、機械の扱いに不慣れな高齢者は煩わしさと高価なため敬遠しがちですが、認知機能の維持の為に必要なものです。

 

また、家族など周囲の働き掛け重要です。テレビの音がやたらと大きかったり、話しかけても何度も聞き返されたりするので、家族がまず気が付き指摘します。本人はある程度聞こえていることもあり、恥ずかしさもあって聞こえが悪いことをすぐ認めたがりません。たとえば、「テレビを一緒に見たいから頑張ろうね」「演劇を一緒に見に行きたいから、補聴器に慣れよう」などのように聞こえると楽しいことが待っていると思ってもらえるよう誘導するのも重要です。

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2020.01.17   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#7

 

◇年だから仕方ないと放っておかないで、まずは耳鼻科へ

 

高齢者の難聴は他の病気が隠れていることも少なくありません。例えば@ 脳腫瘍による難聴 A 長年の耳垢による難聴 B 鼓膜の再生手術で回復(90歳でも可能な場合もあります)等まずは耳鼻科を受診したうえで、加齢性難聴と診断されたうえで補聴器を希望する場合は、引き続き相談したり、補聴器外来を標榜する病院を紹介してもらうことが、遠回りのようですが、何度も補聴器を購入し直すよりもスッキリ

 

とした近道と思われます。補聴器外来「補聴器相談医」「補聴器適合判定医師」といった専門医が在籍、さらに言語聴覚士や、補聴器の調整アフターケアを行う認定補聴器技能者がいることがあります。眼鏡店で補聴器を販売しているので先にそちらに行き購入する人も多いですが、医師の診断、指示によって補聴器を微調整する必要があるので、まず先に耳鼻科を受診することがお勧めです。

 

専門医は補聴器を使い始めた後、本人の意見を聞きながら微調整していきます。うるさいということで、音の大きさを小さくしすぎると訓練にならないので、励ましながら伴走するようにするのが専門医の役割です。
補聴器にはおもに3種類あります。@ 耳掛け型 A ポケット型 B 耳穴型 医師と普段どのような生活動作が多いかを相談しながら選ぶことになります。

 

購入後5年程度、使用経過すると徐々に機械の機能が落ちてきますので、しっかりとしたアフターケアのためにも医師の指導下での購入をお勧めします。また、高度難聴と診断された場合、身体障害者に認定される場合があります。自治体から補助金を支給される場合がありますので、それを受けられるか聞くことも併せて受診する意味があります。

 

難聴は、音(純音聴力)が聞き取れない場合と、音は聞こえるが言葉の聞き取り(語音弁別)が悪くなる場合があります。加齢性難聴ではどちらも聞こえの悪くなる場合が多く、その場合大声を出しても意味がありません。「一歩、近づいて。ゆっくり、はっきり、しゃべる。」と良いそうです。

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

2020.01.20   KEN


健康寿命を伸ばす方法

健康寿命を伸ばす方法#8

 

◇多すぎる薬と副作用

 

寝たきりを防ぐために、薬の管理も大切です。薬の影響でボーッとしたり、物忘れが一時的にでることがあります。またふらついて転倒し骨折・脳震盪といったことの結果、寝たきりとなることも懸念されます。2018年日本老年医学会がまとめた『高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用』によると、6種類以上服用していると副作用を起こす人が増えると指摘しています。欧米の基準では5種類以上とされています。

 

薬が1、2種類であっても、副作用が出ることはあります。しかし種類が多くなるほど副作用のリスクは高まります。その薬そのもののリスクに加えて、組み合わせによる問題も出てくるからです。明確に薬の副作用とわかることもありますが、理由はわからず他に原因が見当たらないため、ひとまず薬をやめたら体調が回復したということも少なくないそうです。しかし、当然のことですが、医師に相談せずに薬をやめることは厳禁です。

 

急にやめるとかえって問題が起きたり、副作用のない他の薬に変更することもできるからです。高度で先進的な医療を受けるためには、大病院にかかる必要があります。しかし『薬の管理』に関しては、大病院に通っているから安心ということではありません。大病院はそれぞれ専門分化しいろいろな科にかかっても、総合的にその人を診てくれる主治医とはなりません。高齢者本人や家族が何でも相談できる近所のかかりつけ医師をもつことが薬全体をみてくれるひとがいないという状態を回避することになります。

 

以前はなかった薬が寿命を伸ばしていることは事実ですが、薬を飲むことはリスクにもなる、ということはぜひ自覚しておくべきです。

 

 

(この原稿は健活手帳等から一部を抜粋・加筆して掲載しています)

 

 

 

2020.01.22   KEN


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